今日の芸術は、うまくあってはならない。
きれいであってはならない。
ここちよくあってはならない
『芸術は爆発だ!!』でお馴染みの芸術家岡本太郎。
日本で一番有名と言っても良いのではないでしょうか。
そんな岡本太郎のこの有名な言葉は
彼の芸術に対する考えを一言で表しているように思えます。
この『今日の芸術』は美術史の非常にわかりやすく教えてくれる 点で、アートって何だかよく分からないという人にお勧めの本です。
アート・美術というものがどういうものなのかが非常に分かりやすく丁寧に解説されています。 ちなみに岡本太郎の美術観とは違った角度から書かれたテキストを読みたい方はこちら。
⇒芸術とは何か?ということについて考えることについて考える
美術を志す者のみならず、一般の人が見てもなるほど~と思えるほどわかりやすい言葉で書かれており、説得力がある本に仕上がっています。
そして現代のアーティストの中にはこの本を愛読している方が多いです。
なぜでしょうか?読んだ後にすごく元気が出るんですね。
読めば分かるのですが、誰になんと言われようと自分の信じる未知を突き進んだ岡本太郎の強烈なバイタリティーは、読むものを激しく力づけてくれるのです。
『いいんだよ!!お前は間違ってないんだからぶっちぎれ!!』
そんな風にケツを叩いてくれます。
この本は読んで間違いないと思いますよ☆
この本読んだ後、岡本太郎の作品見てみてください。
たぶんとても新鮮に、そして強烈に見えることでしょう。
以下が大体の概略です。
- なぜ芸術があるのか?
- 現代人は部品になった
- 楽しいが空しい
- わからないということ
- 分からない絵の魅力
- 鑑賞と創造の追いかけっこ
- 新しいということは何か?
- 「近ごろの若い者は…」
- 美術史は繰り返さない
- 新しいといわれればもう新しくない
- 芸術の価値転換
- 芸術は心地よくあってはならない
- 芸術は「うまく」あってはならない
- 絵はすべての人の創るもの
- ヘッポコ絵描きセザンヌ
- まずく描くピカソ
- われわれの土台はどうか?
- 日本文化の特殊性
- 芸術と芸事
もっと詳しく今日の芸術をみる