以前ご紹介した『アーティストになる基礎知識』美術手帖2005年2月号の続編が発売されてました。全然知らなかったのですが・・・。
まぁ前編をご紹介した手前こちらも買って読んでみました。
「アーティスト」になる基礎知識Part2』の概要
前号の”アーティストになるための方法”と比べて今号は”社会とどう付き合うか?”みたいなところに視点が当てられています。大きく分けて『アーティストの仕事』と『アーティストって何だろう?』の二部構成。『アーティストの仕事』の内容は以下の通り。
- 制作環境を整える
- アトリエ
- マネジメント
- キャリアアップ
- コンペティション
- 公募団体展
- アーティスト・イン・レジデンス
- 助成と協賛
- アーティストが収入を得る場
- 展覧会
- 国際展
- パブリック・アート
- アートイベント
- 社会の中で生きていく
- 税金
- 著作権
- アーティストのトラブル
- アーティストの人生設計
「アーティスト」になる基礎知識Part2』のオススメポイント
税金やら著作権なんかについては『とりあえず知っとけ』程度のもので、深く突っ込んだ話はなく、企業家向けのサイトや本なんかで勉強したほうがいいのだけれど、まだ漠然とアーティストになりたいと思っているだけの人には読む価値ありかな。アート特有のシステムであるレジデンスや国際展、アートイベント、助成と協賛のあたりは知らんことがあったりするので勉強になった。
まぁ知っている人は知ってるし知らない人は全然知らないような内容だろう。なにせこういった情報は本という形でまとまって出てはこないですから。
二部目の『アーティストってなんだろう?』は作家でもないおっさんたちが、アートの周辺にいて作品を作りもしないのにアートを餌に飯を食っているようなおっさんらが好き勝手なことを言ってるコーナー。亭主が出勤した後の、おば様方の井戸端会議はとうの本人たちには楽しいおしゃべりの場でありますが、はたから見れば無責任な暇つぶしに過ぎないのであります。
ただ東谷隆司の『アー・ユー・ハッピー、今アーティストに必要なもの』という件は、ツクリテの現場というものを肌で理解し、そこに発生する問題と考えるべきものとを的確に文章にしていて読む価値ありと思いました。
まぁ一読しといて損はないでしょう。
読めばアーティストになれる!!わけないですけどねモチロン。
興味のある方は前号『アーティストになる基礎知識』美術手帖 もご参照あれ。
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