キッチュ(kitsch)とはドイツ語で俗悪なもの・まがいものを意味し、ネガティブな意味で使われる一方、美学・芸術学においては一見すると、俗悪で、異様なものなのだが、そこに価値を認める際に用いられたりもする。
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具体的にキッチュを考える
- 自分が考えたこともない組み合わせ
- 自分が想像したことのないようなもの
上記のようなものがキッチュであることから、キッチュ成立の前提条件としては文化的・時代的差異が必要と考えられる。キッチュをもたらすのは未知との遭遇だ!
グリンバーグのキッチュ
1939年に論文「アヴァンギャルドとキッチュ」を著したアメリカの批評家クレメント・グリンバーグ(Clement Greenberg, 1909年 – 1994年)によるキッチュを以下に紹介する。
- キッチュは産業革命の申し子
- キッチュを見るのに努力はいらない
- キッチュが生む利益は魅惑的で害悪
- キッチュは国境を越える
- 芸術の価値は歴史を超えるが、キッチュにはない