credit: Denis Collette…!!!
美術とは、明治初期に西洋の概念を移植するために造語された翻訳語のことで、美術=視覚芸術を意味する。そのため音楽やら小説は美術とは言わない。
ちなみに訳出となったのはドイツ語のKunstgewerbeである。
つまり「美術」とは、明治の開国の際にヨーロッパから入ってきた異物であり、それは同時にそれまでの日本には全くなかった概念であったため、「美術」誕生から100年以上たった今においても我々日本人にとってはその定義が分かりづらいという背景がある。
なお、美術誕生の経緯と歴史については近代日本における「工芸」概念の形成過程をご参照あれ。
なお似たコトバに「前衛美術」があるが、これは前衛的な美術の意ではない。詳しくは前衛美術とは?