カリフォルニア州サンタローザに340台もの廃自転車を積み上げてつくられたオブジェができたそう。「Cyclisk」と名付けられたこのオブジェは高さ約20メートル、総重量は約4.5トン。
しかし注目すべき点は大きさとか自転車積み上げたとかいうことではなく、この制作に日産が資金援助しているという点。
どういう事かと思い調べてみると、このSanta Rosaという市には、「$500,000以上の規模の商業施設の建設に際してはその1%をパブリックアートの制作に費やさなきゃだめ」ってな規則があるらしい。いわゆる「1%制度」である
日産が新たに作った販売店のコストが$3.7 millionらしいので、その1%にあたる$37,000がこの自転車積み上げプロジェクトに資金提供されたことになる。
芸術文化のための1%制度
そもそもこの建物を建設する際、総工費の1%を芸術に充てる「1%制度」と呼ばれるものは1950年代にフランスで制度化され、その後世界中に広まった。
「なんだよ日本もこれやれよ!」ってお思いの方もいるかもしれないが、実はこの1%制度は日本においても1970年代後半あたりに導入された。
しかし他国が法制化しているに比して、日本では条例・法律にて法的根拠を与えられることなく、各地方自治体によって独自に進められいつのまにか立ち消え…みたいな末路を描いたようだ。