私の好きなバンドでplaceboってのがいる。好きというより唯一好きなバンドって言ってもいい。面子は三人でみんな違う国籍。ちなみにヴォーカルはハードゲイ・・・。ではなくバイの男。疾走感と虚無感が同時に展開するような音を作ってる。
photo credit: Maxime Dodinet
そんな彼らの曲で『the crawl』って名の曲があるんだけど、それが妙にこの師走に合う。なんていうんだろう?基本的にplaceboの曲は全部絶望から始まってるようなとこがある。でも絶望をネガティブに捉えるんじゃなくて、直視してるみたいな。絶望的な現実ってのを知っていて、でもそれに悲観せずにただありのままのその現実を直視してるって感じに。
「ホントは現実ってこんな感じだろ?でも俺はそれを知ってるけど別にふさぎ込んだりするわけじゃねえよ。」っていうようなバンド。
表現ってモンは、そもそも絶望からしか発生しないような気がする。目の前の現実に満足していたら何も表現する必要ないわけで。満足できないから、自分で満足できるモンを作るしかない。まあ現実には今の自分が置かれてる状況に満足してるのに、これがアートだ!みたいなことやってる人も多いみたいだけど。
Don’t go and lose your face
at some stranger’s place
and don’t forget to breathe
and pay before you leave
Lay me down, the lie will unfurl
lay me down to crawl.
Lay me down, the lie will unfurl
lay me down to crawl.
(placeboの3rdアルバム「without you I’m nothing」の中の「the crawl」から抜粋)
興味のある方は⇒Without You I’m Nothing
⇒アートデータベース「placebo」