「ワーキングプアー」
って言われるようになって久しい今日この頃。
派遣なんかで働く人たちがいくら働いても生活がよくならないというアレ。
photo credit: Tobias Leeger
そんな中、民主党が
「時給最低1000円を目指す」
らしいです。
企業業績は改善しているといわれる最近、なんで労働者の賃金が上がらないのかと言う問題は 「ワーキングプアー」の問題とはちょっとわけて考える必要がありそうですが、いずれにしろ労働者の経済的ポジションが 低いという点では共通してる。
一見すると
「やったー☆」
なんて言っちゃいそうなこの改正案だけどほんとにそうなのか?
色々と考えるべきは多いけれど、一つ言うとグローバルな視点から見るとちょっと「やったー」なんて言ってられないような気がする。 例えば民主党案がとおった場合、一時的に労働者の賃金は上がりますが、長期的に見ると恐らく仕事がなくなっていくでしょう。
なぜか?
それは企業側が、より賃金の安い海外にその労働市場を求め始めるであろうからで、なにも賃金の高い日本で無理やり雇用する必要がないからです。 つまり自給が1000円になってしまうことで、別に日本人で構わない、なおかつ日本でやる必要のないような仕事は東南アジアをはじめとした賃金の劇的に安い発展途上国へと流れていってしまい、結果的にそういう仕事に就いていた日本人は皆失業してしまうということ。
誰にでもできるような単純な仕事は、今後どんどん賃金の低い海外に流れるでしょう。気づいたら仕事がないなんてことも大いにありうる。。
ぼくらクリエイティブの現場も、すでに国際競争のなかにあります。
事実ウェブデザインの領域では、何か面白いサイトが出てきたりすると瞬く間に世界中に知られてしまうとか・・・。
誰にもできないようなナニガシ、追求しなきゃね。。