今現在大作2個を制作中です。内一つは卒業制作以来の「不絞」シリーズ。金属の板を叩きに叩きまくり、表面積を収縮させて「しわっしわ」にしちゃうもの。
制作途中なのでちょっとだけ…
今回は鉄の板を「しわっしわ」にしてるのですが、なんせ鉄ってのは硬い。 金槌で鉄の板を叩くわけですが、色々と専用の道具を自作してまして、それらを扱うのは体にすごい負担がかかるんです。 卒業制作のときもそうでしたが、幾千回もの金槌を振り下ろす行為は、それと同じだけの振動を伴うもので、すでに右手首を侵しつつあります。。
鍛金とは体を大前提としたアート表現なのです。それは、こうやっていまこの文章を書いているようなWEBをクリエイトするのとは全く異なるもの。スポーツに近い側面をもっているような気がします。
そんなこんなで、「金属造形の制作の現場」をちょっとだけお見せします。 美術館やなんかでアート作品を見る機会はある方も多いと思いますが、実際の制作の様子を見ることはまずないでしょう。 しかし、作品は「つくられる」もので、そこには必ず「つくる」という行為があるのです。 なんとなく偶然ポーンとそこにあったものじゃない。 誰かの強い意志により、この世に意図的に創造されたものなのです。
アーク溶接と呼ばれる電気を使った溶接方法で鉄と鉄とを接合しています。
右側の真っ赤なモノがガス炉。
箸と呼ばれる、熱いものを掴む道具で真っ赤な鉄の坩堝を覗き込んでます。