先月の末に『日本伝統工芸展』に行ってきました。 この日本伝統工芸展というのは、日本工芸会というところが主催する公募展で、 いわゆる世間一般の『工芸』というもののイメージを作り出しているのがこの団体といってよいんじゃないかと思います。
わたしが行ったときは会場は人、人、人! まぁなんと多くの人たちが見てるではないですか。 私がやるような展覧会に来てくださる人たちとは風貌がちょっと違う。 若いヒトはほんと私くらいなもので、あとはみんな年配の方々。 それと『このひとはツクリテだな』とおぼしきひとたち。 ツクリテはどういうわけか見た目で判断がつく(笑)
染織、陶芸、木工、漆とそれこそいわゆる工芸諸ジャンルの作品が何百点と展示されているのだが、やっぱり目がいってしまうのは金工。
DMを頂いたのが、鹿島和生さんという布目象嵌と呼ばれる技法の鹿島流を受け継ぐ伝統金工の匠だったということもありますが、やっぱり金工作品に目がいってしまう。。 職業病。。。
この伝統工芸という世界はみなさんも聞いたことがあるであろう『人間国宝』
を抱える世界。DMをくださった鹿島和生さんの祖父は鹿島一谷という人間国宝の方。わたくしなんかが作るような金属のモノとはぜんぜん雰囲気違います。
同じ金属を扱っても、こんなにも違うのかというほど。思考が違えば作品もまた違う、のであります。金工伝統工芸の作品と、若いぼくらのような金属の作品とを同じ会場で展示できたらすごいおもしろいだろうなー。三越さん!やってみませんか?(笑)なんて。
本日13日(土曜)から明日14日にかけて行われる第9回ゆうゆう版画美術館まつりチャリティー・アートバザール’07に私赤井太郎が出展いたします。諸事情により、私は14日日曜のみの出展となりますが、お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。