アートの変移?いやいや些細なことです。
最近ビジネス必須ツールのひとつである表計算ソフトExcelをつかって、絵を描きそれをネット上で公開している一群がいるそうです。
12時間で描かれたガンダム
youtubeで1,105,154回も再生されてます。(本稿執筆時点)
ちなみにビデオアートの巨匠ビル・ヴィオラの「Acceptance」の再生回数は17,603回です。(本稿執筆時点)
Acceptance, 2008, Bill Viola
エクセルのチャートツールで描かれたゲバラ?
アートかどうかはさておき、事実これらの作品がアートと称されてネット上に公開され、世界中の人達が見ている。それが個人がメディアを持つようになった今という時代です。
実際のところ言葉というものは辞書が定義するものでも、権威が定義するものでもありません。世の中がそれをどう捉え、どう使うかによって緩やかに変異しているものです。
ついつい頭に来て目の前の友人を罵倒するとき「てめぇこのやろう!!貴様ー!!」なんて言うことがありますが(私はありませんケド)、字面をみれば分かるとおり、本来「あなたさま」という尊敬語でした。しかし今では相手をなじる時に使うわけですね。
photo credit: masaaki miyara
今回エクセルを取り上げてみましたが、ネット上をちょいと徘徊すればこんな事例には事欠きません。
こういった表現と共にアートという言葉が使われる。
今、これをリアルに見ているティーンネイジャーが時代を担うようになる15年・20年後、さてアートという言葉はどうやって使われているでしょうか?
そしてアートというジャンルはどうなっているでしょうか?
エクセルアートだからと一蹴する前に考えてみるべきことがあるような気がしています。