金属工芸と呼ばれる世界では伝統的に
金属を科学的に変化させ、さまざまな色を出す技法
が伝えられています。
そもそも金属という素材はとても酸化しやすいものなので、ほおっておくと空気中の酸素と結合し色がどんどんと変わっていきます。
それを防ぐため、あらかじめ酸化させて色をつけちゃおうという発想。
またこの化学変化による酸化は、科学的に安定な「さび」をつくりだすので、一度科学的に酸化させてしまうとそれ以上酸化がおこりにくい。
つまりさびてぼろぼろにならないのです。
銅の着色
硫化仕上げ(槌目)
六一〇ハップ+重曹
いぼたろうコーティング
硫化仕上げ(荒し)
六一〇ハップ+重曹
インクララックコーティング
緑青仕上げ(荒し)
六一〇ハップ⇒緑青液
ノンコーティング
煮色仕上げ(銀ロー流し)
銀ロー流し⇒煮色液煮込み(60℃120分)+DK
いぼたろうコーティング
煮色仕上げ
煮色液煮込み(60℃180分)+DK
いぼたろうコーティング
鉄の着色
鉄錆
苛性ソーダ2時間煮沸
シールコート
鉄黒錆(荒し)
黒錆仕上げ
廃油焼付け
鉄錆
苛性ソーダ2時間煮沸
ワシン透明つや消しウレタンニス
鉄錆
苛性ソーダ2時間煮沸
菜種油加熱(弱)
等など・・・
以上が基本的な発色技法です。
今後もっといろいろな色をアップしますのでブックマークをお忘れなく☆