死は常に自分の隣にいる。
そんな当たり前のことを私たちに突きつけた東日本大震災から2ヶ月。
様々な領域において被災地の復興を支援する動きが広がっていますが、今日は表現活動をする人、それを取り巻く人達による長期的な復興支援プロジェクト「EN PROJECT」をご紹介します。
EN PROJECTとは?
このプロジェクトは、モノづくりに携わる人々とそれに関わる人々(作家、ギャラリー、お店など)の小さな「縁」をつなぎ、自分たちにできることを通じて、この震災で被災された方々の力になれることをしようというものです。via : EN PROJECT
人には「慣れ」という恐ろしくも素晴らしい能力が備わっています。
震災直後あれだけ死を考え、被災地を想い、自分に何が出来るだろう?と自分に問うていたにも関わらず、この二ヶ月という時間・かの能力はそれを一つの思い出写真のようにとある過去のものに仕立て上げタンスの奥の方へとしまい込もうとしています。
小さくともできることを最後まで
(略)短期間で終わるプロジェクトではないものにしたいと考えているからです。長い復興にかかる期間で、プロジェクトの名前を出来るだけ長く掲げることで、少しでも人の関心を薄れさせない狙いもあったりします。
その為には、作家だけでなく、場所も出来るだけ巻き込む方が効果が上がると考えました。via : 発起人である作家小笠原森からのメール
本プロジェクトで繰り返し強調されているのは「長期的」という言葉です。
忘れるということは世界からその対象を消し去るということです。
自分自身を考えると、2ヶ月という期間ですでにタンスの扉がひらかれている。復興と言ってしまうと見えづらくなりますが、復興とは復興完了を見据えなければ意味のないコトバ。
これは作家達の復興支援活動ではありません。
何かを作る、表現する、そういう世界に携わる各個人たちの復興が完了するその日まで被災地を想うという意思の表明です。
そしてそれは参加表明をしている会場・作家単位での展覧会やイベント等によって得られた売上金の一部を寄付することによって具体的に実施されます。
詳しくはEN PROJECTとは ?。
「悩み続けて結局なにもやらないよりは、やってみてから考えたほうがまし。俺はやってみてから考える。」
とても影響を受けた、学生時代のバイト先の某氏のコトバ。
私赤井も参加します。