株価はじわりじわりと上昇を続け、量的緩和解除について政府、日銀のやり取りが注目され、(これはミスマッチから来るものとの指摘があるが)労働者供給が不足しているように、なにやら景況感の良さを感じる今日この頃。そんな折これを象徴するように、東京都が来年度から美術品の購入を7年ぶりに再開することを決めたようです。美術を志すものにとってこれ以上の朗報はない。
東京都は財政難のため平成十二年から美術品の購入を中止していたのだが、都財政に好転の兆しがみえるため約一億四千万円の予算を要求したのだそうだ。バブル期にリキテンシュタインの作品を六億円で購入し、「そんなうんこみたいな絵に大金使いやがって!!」などと批判を浴びたことから、今回は日本の若手芸術家の低価格作品を中心に購入するらしい。7年前の都の美術品の購入中止は、全国の公設美術館にも同様の購入中止という影響を与えたことから、再開は全国の美術館の新規購入にも影響を与えるのではないだろうか、と言われている。
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ちなみに予算配分は東京都現代美術館が8千万円に、写真美術館6千万円。はて?写真美術館に6千万円って・・・。まあこの7年間の空白という事を考えると、村上隆や、奈良美智なんかが買われるのではあるまいか?とは思います。やっぱ若手と言っても、この辺りを買うんじゃなかろうか。
そんな東京都に直訴いたしたき事が二つほど。これからの時代、文化というものが、金になるばかりではなく、日本のイメージをも変える力を持つでしょう。反日感情なんかも、こういったアートやファッション等のカルチャーが解決してくれるような時代が来る予感がします。日本の漫画の世界的人気は、経済的にも、外交的にも大きな力を持ってきています。そのためにも、もっと文化面に政策の重点を置いていただきたい。石原都知事は文化面にも非常に人力を注いでおられることは承知していますが、もっとアートを志す若い人たちが活躍しやすい都政を目指していただきたい。
それと石原さん、俺の作品も是非購入していただきたい。当サイトからメール送れますので、連絡待ってます。(笑)