美術・工芸という世界のリアル

美術・工芸という世界のリアル

今日は嘘つきのための免罪符『エイプリルフール』でしたが皆さんどんな嘘をつきました?私はすっかりエイプリルフールだという事を忘れていて、嘘をつき忘れてしまいました。。あー残念…!!。

金属の種蒔き-関井一夫・田中千絵・渡辺恭成・+(プラス)

話は変わって、銀座はギャラリー田中での展覧会が無事終了しました。
このギャラリーは企画画廊、つまりお金を出しても場所を貸してはくれない、作品を売ることで成り立っている画廊さんで主に用途ある工芸作品の展覧会を開催しているギャラリーです。

鍛金を初めてはや6年目に突入するわけですが、この6年の間色々な展覧会を見に行きました。 そこで分かったのは、美術全般にも言えることですが、殊「金工」「金属工芸」とくくられるような分野の作品を作りギャラリーで展示しても ほとんど売れないということです。

これは作品の良し悪しの問題ではなくということです。 残念なことですが、厳然とした事実です。 売れないということは、作品のみを作っても生活できないということであり、副業としてやるほかないのが現状です。 このことは作品の質の向上にも影響してきます。 当然作品の絶対数が少ないわけですから…。。

これは別に悲観しているわけでも、嘆いているわけでもありません。 また今やっていることは無駄だと言ってる訳でも、美術には何の価値もないと言っているのでもありません。ただ、「作品」と呼ばれるものを作り「ギャラリー」と呼ばれるスペースで「展示」するという形式は、お金にはならない、というのが現実である、 とアナウンスしているだけです。 私が大学に入学したとき、そんなことは誰も教えてくれませんでした。

春ということで、新しい生活をスタートする時期。
当然今年も美術大学には、夢を胸に入学してくる多くの学生がいるでしょう。
私たちには、そんな彼らに、この世界の事実を知らせてあげる義務があるような気がします。

ちなみに今日は4月の2日。。
残念ですが、これは嘘ではありません(笑)

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